「シャインマスカットって、驚くほど美味しいけど…値段が高すぎない?」
スーパーの果物コーナーで、美しい翡翠色の房を前に、思わずため息をついたことはありませんか。
僕も
「いや、たけーよ」
「ブランド料か、あるいは希少価値なのだろう」
と、漠然と思っていました。
しかし、山梨旅行でその本当の理由を知って驚愕!
多分、これ見たら値段への見方が180度変わるはず。
シャインマスカットは
ブランド料ではなく、僕たちの想像を絶するほどの「人の手間」にありました。
普段何気なく口にしている食材の裏側や、モノの価値が決まる仕組みについて深く知りたい。もしそう思うなら、この話はきっと「おもろい」発見になるはずです。
今回は、僕が農園で目の当たりにした、シャインマスカットの価格の秘密についてお話しします。
収穫体験で分かった「手間の正体」
この旅行で何をするか?
妻を考えたときに、メインといっても過言ではないイベントが
「ぶどう狩り」
4歳の長男の将来の夢は
「ぶどうになること!」
そのくらい大好きなぶどうをかってやろうじゃないか!
ということで山梨を選択したわけで、、、
行ったのは日本三大夜景でお馴染み

全然夜景じゃないけど、、、
ここのシャインマスカット狩り体験をさせてもらいました。
価値感は2房「1000円」!!
やす!!
高いっていってごめんさない、、、、
とても良心的な価格でした。
収穫体験の申し込みは大行列。
妻が収穫体験の列に並びシャインマスカットがりをすることができました。

狩りを開始する前に、職員からシャインマスカットの栽培に対する丁寧な説明があり
ながいなーー
と思いながらも聞いていると、シャインマスカットへの思いがとても伝わりました。
要は
すごい労力をかけて育ててるから食って帰ってくれや!
そう言わんばかりの熱弁!
シャインマスカットの栽培工程は
人の手による繊細な作業の連続で
機械化がほぼ不可能な「手間の塊」
だってことを知りました。
一粒一粒の品質が最終的な商品価値に直結するシャインマスカット。
見た目が綺麗
っていうのもシャインマスカットの大きな価値ですよね。
生育の各段階でマニュアル通りにはいかない細やかな判断と、丁寧な手作業が不可欠になります。
具体的な作業として、以下の3つが挙げられます。
- 粒の間引きと形の調整
- 雨から守る“傘”を一房ごとに装着
- 毎日の管理と人件費
(たぶん、もっともっと作業工程ある、、、)
粒の間引きと形の調整
まず、美しい逆三角形の房を作るため、実が小さい段階でハサミを使い、一房あたり数粒を間引きます。
粒の間引きをしないと、栄養が分散してしまいおいしいシャインマスカットになりません。
本来、ぶどうはどんどん下に実を作っていきます。
実と実の隙間が少なく、ギュッとしまったぶどうっておいしそうですよね。
でも、間引きをしないと隙間が空いて長細く見た目の悪いぶどうになっちゃいます。
どの粒を残すかは経験に基づく判断が大事だとか。
雨から守る“傘”を一房ごとに装着

次に、雨による病気や腐敗を防ぐため、一房ずつにロウ引きされた専用の傘を手でかけます。
画像はシャインマスカットじゃないのもあるけど
1つずつ傘に被っているのわかりますか?
ぶどうは一粒腐ると房全体がダメになるリスクがあるそうで、この作業は品質保持に欠かせません。
これも1つずつ人の手でやるんですって。
骨がおれる作業、、、、
毎日の管理と人件費
そして、広大な農園にある無数の房を毎日見回り、腐敗がないか、不要な枝が伸びていないかをチェックし続けます。
この地道な観察と剪定作業にかかる人件費が、コストの大部分を占めています。
これらの作業工程からからわかるように、シャインマスカットの一つひとつの房は、絶え間ない人の手と配慮によって育てられた、まさに手作りの作品。
それを頂いているって思ったら
「安い」
とすら感じます!
普通のぶどうとの違い
シャインマスカットと一般的なぶどう違いは
「種なし」と「大粒化」をするための『ジベレリン処理』です。
多くのぶどう品種が自然な受粉で種を作り成長するのに対し
シャインマスカットは
種をなくして、実のひとつぶひとつぶを大きく育てるために、人の手で植物ホルモンを与えて、成長を調整してあげるんです。
この処理はタイミングや濃度を間違えると、種が残ったり、実が大きくならなかったり、商品価値が下がってしまいます。
実際の方法を見たい方はこれを見て↓↓
ここで一番伝えたいのは
作業が人の手じゃないとできないってこと。

これえぐない?
全部やってんのよ!
しかも複数回も!
そりゃ高くなりますよねって話。
ビジネス的に見る「高級フルーツの価格」
ビジネスの観点から見ると、高級フルーツの価格は
とにかく「徹底した人件費の積み上げ」
典型的な「労働集約型ビジネス」の象徴です。
商品価値が、機械化できない「人の手による丁寧な作業」の量と質に正比例します。
品質を追求すればするほど生産コスト(人件費)がぐんぐん上昇↑↑
高い価格設定は高品質を維持するための必然的な構造と言えます。
「高級品は手間がかかっている」という原理はシャインマスカットだけではなくて、他の業界にもたくさんあります。
- 職人が手作業で組み立てる機械式腕時計
- オーダーメイドのスーツなど
素材の価値以上に、熟練した職人の技術と膨大な手間。
これに対して価格が設定されているんだなって実感しました。
まとめ・学び
シャインマスカットの高値の秘密は
「ブランド料」ではなく
生産者の「手間と人件費」の結晶。
僕がやっていることも、僕にしかできない商品価値をつける必要があるってつくづく感じましたね。
理学療法士ってそう考えると、人の手でしかできないから
将来性はある仕事しているんだなって強く思った次第です。
このブログに関しても、僕にしか書けない感情だったり思いをのせていこうと思います。

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