なぜ、見ず知らずの13人は彼を乗せたのか?東京→福岡、13人の“恩人”とつないだ奇跡の3日間

今回、東京から福岡までヒッチハイクで3日間旅をしたけい。さんにお話を伺いました。

東京から福岡までの約1100kmの道のりは、結果として

13人の善意のバトンでつながり

無事に到達できました。

ヒッチハイクは、一台の車で一気に長距離を行けるケースは極めて稀。

現実的には、短い区間を乗り継ぎ、少しずつゴールに近づいていく地道な旅路になります。

見ず知らずの方の「乗せてあげよう」という善意がなければ、決して成り立ちません。

今回の旅も、渋谷で乗せてくれた最初の一人目から始まり、静岡、愛知、大阪、広島…と、

リレー走者のように次のドライバーさんへとバトンが渡されていきました。

その中には、一度は通り過ぎたのにわざわざ戻ってきてくれた方もいたそうです。

ご自身の仕事の予定を変更してまで「次の人が見つかりやすいように」と遠くまで送ってくれた方もいました。

つまり、一人の力で成し遂げたのではなく、13人の“恩人”が文字通り繋いでくれた、優しさのリレーの結果です。

ヒッチハイクは「路上で待つな、サービスエリアで話せ」

3日間でけい。さんはヒッチハイクのコツを掴みました。

旅を成功に導いた最大の秘訣は

「路上でひたすら待つ」

という根性論ではなく

「サービスエリアで積極的に話しかける」

と語ります。

なぜなら、一般道をビュンビュン通り過ぎる車にアピールするのは、非効率的な上に少し危険。

でも、よく見る光景ではあります。

路上でボードを掲げて、車が泊まってくれる。

「へい!俺の車乗れよ!!」(アメリカ風)

現実問題、そんなのできません。

スケッチブックを持っている人を見て止まってくれる人なんかほとんどいない。

そもそも、車が止まれない。

「孤独な待ち」状態です。

けど、サービスエリアは違います。

サービスエリアはドライバーがリラックスしている状態で、休憩しているところに直接対話できます。

こちらの素性や目的を伝えられ、相手も安心して判断できるというメリットがあります。

その手法について、けい。さんはこう明かしてくれました。

 「1回高速に乗っちゃうと、そこからはもう結構楽でした。サービスエリアで休憩してそうな人に近づいていって、『すみません、今ヒッチハイクしてまして…』みたいな感じで声をかけるんです。で、行き先が合えば乗せてもらう、と」

まさに「積極的な対話」

ヒッチハイクのイメージを

「孤独な待ち」から「積極的な対話」

に変えること。

つまり「路上で待つな、サービスエリアで話せ」

が成功への最短ルートです。

ただ、前述した通りけい。さんは

「高速に乗るまでが大変」

と語ってくれました。

確かに、路上から高速道路に乗る人の方が少ないです。

高速道路に乗った方が圧倒的に効率がいいのはわかっている。

けど、上に上がれない、、、、

ここが大変だったと。

1日で東京から大阪まで行ってその後、宿泊+友人との食事のために一般道路に降りたそうです。

1日目の勢いで、高速に乗りたかったけど

「高速に乗る人が捕まらない、、、、」

「全然先に進まない」

という状態だったそうです。

だから、サービスエリアにいかに早く乗れるか?

これが勝負の分かれ道ですね。

「10人に1人は乗せてくれる」は本当か?200人以上に声をかけてわかったリアルな確率

10人に1人くらいは乗せてくれたと思います!

っておっしゃっていたけい。さん。

日本人って優しいんだなって思ったんですよね。

でも、13台でしょ?

ってことは130人くらいは声かけてるの?

けい。さんに取材したときは聞けなかったので、後日DMで

「合計何人くらい声かけたんですか?」

って聞いたら

200〜300人くらいと返答が来ました。

いや、10人に1人じゃねー

もっとやっとる!!

震えましたね。

効率的な戦略でヒッチハイクの旅をやっていたので

そこまで声かけてないと思っていたんです。

ただ違いました。

次から次へと声をかけられるメンタル

そして、根性・・

ヒッチハイクという言葉は何度も耳にしてますけど

実際にやったことある人が周りにいないのはこれだ。

と思いました。

本州から九州へ関門海峡渡るのは至難の業

ドライバーさんによると本州から九州に入るのが大変だとか。

今回けい。さんはスムーズに九州に入れたそうですが、そこを突破してくる車は少ないそうです。

何でだろう?

って僕なりに調べてみたんですけど、以下の理由がありそう。

関門ルートは「フェリー輸送」と競合する地点だから

要するに、トラックが本州で仕事を終え、九州に荷物をバトンタッチするからです。

具体的には以下ような感じ。

区分推定割合
中国地方便(本州内完結、山口〜下関など)50〜70 %
九州便(本州→九州、もしくは九州内完結)20〜40 %
長距離便(例:関東→九州、遠距離通し)5〜15 %

*少々難しかったので、壁打ちを載せます↓

https://chatgpt.com/share/68e1c0c6-1860-800b-8fd5-827bb1f440b8

九州までの通し便は限定的。

フェリー併用や中継便との組み合わせが多くなるためです。

多くのトラックが下関で運送を終了してしまうところ、けい。さんは運よく九州便、長距離便にのれたと思われます。

では、関門トンネルってどんな車が多いんだろって調べたところ

  • 特大車:2%
  • 大型車:8 %
  • 中型車:28 %
  • 普通車:49 %
  • 軽自動車:12 %

参考:関門トンネルにおける 今後の維持管理・修繕に関する検討委員会

どうやらこんな感じらしい。

もし、けい。さん同様ヒッチハイクで九州に入りたければ

ここだけは普通車を狙った方が効率的かもしれませんね。

ただ、けい。さんが言ってたように男性1人の方が最ものせてくれやすいと。

それを考えると、関門トンネルはかなりの難所になるでしょう。

まとめ

ヒッチハイクって映画やドラマではよく見るけど、実際にやった人の話を事細かく聞けたのははじめてでした。

すごく新鮮だったし、おもろい話でした。

そもそもヒッチハイクしてみたい。

って思うこと自体とってもすてき!

素晴らしい時間の使い方をされていますよね。

ヒッチハイクの経験って人の優しさに触れることができるのは大きなメリットだなって感じました。

政治・経済がよくない日本。
治安も悪くなってSNSが必要以上に騒がしくなる。

けど、実際に人の温かさを生で触れたことで

「日本っていいな」
「素敵な国だな」

って確実に思えるはず。

この感情がモチベーションとなり不安を消し、勇気が湧いてくる。

僕もこんな時間の使い方をしてみたいと思いました。

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