*サムネはAIで作成しています。
気づけば、僕たちは足りないものばかりを追いかけている。
もっと収入を上げたい。もっと時間がほしい。
そんなふうに焦っているうちに、
「すでに持っているもの」に目を向ける余裕を失ってはいないだろうか。
僕自身もそうだった。
日々の忙しさに追われて、つい「まだ足りない」と思ってしまう。
けれど、ある会長との出会いが、その考えを根本から変えてくれました。
その会長は、従業員5,000人規模の企業を築いたあとも、月に一度、東南アジアの貧困地域を訪れている。
彼の行動は、誰かに見せるための善意ではなく、
「自分がどれだけ恵まれた環境にいるか」を確かめるための旅でした。
人は“外の世界”に触れることで、自分の「当たり前」を更新できる。
もし最近、息が詰まるように感じているなら、それは、世界が狭くなっているサインかも。
本記事では、70代の会長が教えてくれた「外の世界に出る意味」をお話しします。
月に一度、東南アジアへ
先日、ある交流会に参加したときのこと。
ゲストとして参加していたのは、従業員5,000人規模の企業を築き上げた会長でした。
いらっしゃるのはわかっていたので、事前に準備していました。
いきなり、僕みたいなどこの馬の骨かわからん人間が近づいていってもダメ。
だから、会長の面識のある人に
「僕のこと紹介してくれませんか?」
「いいよーー」
当日、紹介される前に、乾杯のタイミングで思い切って近づき、お酒を注いじゃいました。笑
その会長は、70代になった今でも月に一度、東南アジアを訪れていると言いました。
月に一回!?
僕なんか月一回関東からもでないのに、、、
よく、優秀な経営者は移動距離が多いと言いますが
さすが、巨大な組織を運営しているだけあって移動距離が半端ではない。
訪れるのは、ミャンマーをはじめとする貧困地域だそう。
そこでは、子どもの2人に1人が貧困。
5歳になる前に命を落とす子どもは、日本の約20倍にのぼります。
水は濁り、医療も届かず、
教科書よりも「生き延びる方法」を学ばざるを得ない現実。
それが、日常。
「カメラを向けることすらできない」と会長は言いました。
あまりに現実が重く、シャッターを切る気持ちになれないのだそうです。
SNSやニュースでは決して伝わらない生の現実を
彼は自分の目で確かめるために行っている。
その姿勢に、僕は心を揺さぶられました。
恵まれた環境を再確認する旅
なぜ会長は、何度も現地に足を運ぶのか。
詳しく理由は語っていなかったけど
「自分がどれほど恵まれた環境にいるか」を確かめる旅なのだと思います。
日本では、蛇口をひねればきれいな水が出て
夜に子どもが一人で歩けるほど安全な街がある。
病気になれば病院へ行けて
誰もが読み書きを学べる。
僕らにとっては子供のときから当たり前なことだけど
でも、ミャンマーではほとんどが「当たり前」ではない。
水を汲むために何時間も歩く子どももいれば。
治療を受けられずに命を落とす家族もいる。
学校よりも働くことを選ばざるを得ない子どもたちもたくさん。
そんな光景を目にするたびに、
会長は「自分の中の“当たり前”を洗い直す時間」だと感じるそうです。
僕たちってどれほど恵まれているのか。
全く気づいてないなって思います。
なのに
「もっと」
「まだ足りない」
と焦ってしまう。
けれど、世界には生きることそのものが挑戦である人たちがいる。
その現実を知ることは、
「ある」を再確認するきっかけになる。
そして、当たり前にあることの感謝を行動に変えて
その行動で誰かを救う力にしている。
外の世界に出るということ
会長の話を聞きながら、僕の心の奥で静かに燃えるものがありました。
70代になってもなお、未知の世界に飛び込み続ける姿勢。
このおっさんマジですげーわ。
「もう十分やった」なんて一生言わないんだろうなって感じました。
今ある場所にとどまらず、外へ出る。
その姿が、とてもまぶしく見えました。
じゃあ、僕はどうか?
僕自身も、ここ数年で「外に出る」ことを強く意識するようになりました。
インタビュー企画「おもろい図鑑」を通して、ZOOMで全国の人と話したり、
ときには実際に会いに行ったり。
少し前まで「キクミチ」で生対談を行ってました。
職業も年齢も価値観も違う人たちと話していると、自分の小ささをとても感じます。
こんな手段で成功している人がいるんだ。
この方法、知らなかったわ。
努力量がえぐい。
今まで会社員として働いていた僕だけだったら絶対に知り得なかった情報を、たくさん知って大きく成長しています。
でも、その「小ささ」を知るたびに、人と出会う意味が、どんどん深まっていく気がするんです。
外の世界に出るというのは、誰かと競うことでも、無理に変わることでもない。
自分の知らない“現実”に触れて、
自分の中の「当たり前」を更新していくこと。
それが、成長のはじまりなんじゃないかと思います。
会長のように世界へ行くことはできなくても、
僕は僕のやり方で、人に会いに行く。
話を聞き、感じ、また次の誰かへ繋いでいく。
それが、僕にとっての“外に出る”ということ。
そして、人生を豊かにしてくれるいちばん確かな方法です。
まとめ
会長が見に行った“現実”は、遠い国の話かもしれません。
でも、僕たちにもできることがある。
それは、今いる場所から少しだけ外に出てみること。
新しい人に会い、違う考えに触れ、世界を感じること。
その一歩が、自分の世界を変える最初のきっかけになるはずです。

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